線虫に注目!尿1滴でガンを見つけるすごい嗅覚を、弘津崇亮先生の九州大学チームが発見しました

線虫がガンを発見する
テレビで話題の健康情報

2015年3月12日、線虫を用いて動物の持つ臭覚のメカニズムを研究している、九州大学大学院の弘津崇亮(たかあき)先生が、「線虫がガンを発見する」と発表したというニュースが、【ひるおび】で放送されていました。

 icon-square 九州大学の研究チームが線虫を使ってガン患者の尿を95.8%で識別

このニュースは、いろいろなメディアでも取り上げられていましたが、そもそも、ガンを識別する「線虫」とはいったいなんなのでしょうか?

そもそも線虫って何?

  1. 線虫は、身体が細長いひも状の動物の総称で、土の中や水の中など、などさまざまな環境で生息をしている動物である。
  2. 線虫は、昆虫より数が多いといわれており、数千万から1億種類もいるとのこと。
  3. 線虫は、ほ乳類に寄生をする。回虫やギョウチュウも線虫の一種なのだそうです。

私が特に耳を疑ったのが、線虫が動物であるということです。
名前に「虫」がつくから、てっきり虫だと思い込んでいましたが、線虫は立派な動物なのだそうです。
もう、超ビックリです!

線虫自体の説明は、「生物史から、自然の摂理を読み解く」のサイトがわかりやすいです。

線虫の説明
生物史から、自然の摂理を読み解く

ガンを発見する線虫の名前は「C.エレガンス」

すごい仕事をするこの「C.エレガンス」、名前の由来も面白いですね。

  1. 正式名:カエノラプディティス・エレガンス
  2. 名前の由来:ダンスを踊るようにエレガントに動くから
  3. 生体:もともと土の中にいて、バクテリアを食べて生きている
  4. 特徴:約1mmの身体の中に、口・鼻・生殖機能などの、人間と同じ生命現象をたくさん持っている

線虫「C.エレガンス」を用いた研究は、遺伝子学や人の病気の原因究明(今回のガンの発見など)、宇宙での生物の状態実験など、世界中で注目されています。
線虫「C.エレガンス」は、人と同じ生命現象を持っているから、生物研究の世界で「花形のモデル動物」だと、九州大学の弘津崇亮先生はおっしゃっています。

人を理解するために線虫を研究するということで、6人もの方がノーベル賞を受賞しているそうです。

 icon-square 線虫がガンの識別に使えると、研究が始まったきっかけは?

今では、ガン患者の呼気や尿には、特有のにおいがあることが知られていて、ガン探知犬を使った診断手法が研究されています。
しかし、そのガン探知犬の育成には時間がかかり、多くのガンを発見するために普及させるには、とてもたくさんの課題があるのが現状です。

サバのお刺身がきっかけ

サバ線虫がガン発見につながるかもしれないと、最初に気づいたのは、「ガン探知犬」の研究に取り組んでいた、伊万里有田共立病院の園田英人先生でした。
伊万里有田共立病院の外科部長である、園田英人先生は「ガン探知犬」の研究に取り組んでいました。

ある日、腹痛を訴える男性患者が「昨日サバの刺身を食べておなかが痛くなった」といって診察にきました。
その男性の胃を調べると、サバに寄生する線虫「アニサキス」が、胃に食いついていました。
詳しく調べると、アニサキスがいたその周辺に約1mmのガンがあったのです。
そのことを思い出して九州大学に連絡をし、2013年から共同研究が始まったそうです。

そのときの線虫アニサキスは、ガンのにおいは好きで寄っていったのだけど、ガンを食べた訳ではなく、その周りに食いついていたのです。
園田先生は、「刺身を食べる文化の日本だからこそ発見できた!」とおっしゃっていました。

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