寝言も病気? 中高年に多い【レム睡眠行動障害】

レム睡眠行動障害
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子供の頃、修学旅行などでときどき寝言をいう子供がいて、それを聞いていた同室の子供たちに、からかわれていた記憶はありませんか?
寝言というとやはり子供の頃のもの……というイメージを持っている方も多いと思います。

 icon-square たかが寝言、されど寝言、実は怖~い病気だったんです!

20代のころですが、出張などで同室になった仕事仲間が、とても激しい寝言を言う女性だったのです。
その女性の寝言は、必ずといっていいほど誰かとケンカをしているようなのです。
起きているのかと思うほどはっきりした口調で、あるときにはすごい叫びも飛び出します。

幽体離脱?

さらに彼女は寝言だけではなく、寝ていながら手足をばたつかせて暴れたりもしていました。
あまりにすごいので、夢を見ていたのかと思い翌朝聞いてみると、やはり誰かと言い争って殴り合った夢を見ていたそうなのです。

その女性にはお姉さんがいて、お姉さんも幽体離脱さながらに、突然起き上がってベットに座り、フニャフニャとよく聞き取れない寝言をいいながら、バタンと後ろに倒れ、そのまま何でもないように眠るそうなんです。
またあるときは、寝ているのに立ち上がって、ウロウロっと歩いたりもするお姉さんだということでした。

中高年は要注意! 激しい寝言は病気のサイン

毎晩寝不足?

実は82歳になる私の母も、毎晩リアルな寝言いう人で、同居の私たち家族はかなり寝不足でつらい毎日でした。
さらに困ったことは、母が寝言をいいながら暴れて、何度もベッドから落ちるほどの状態だったのです。

最初は単に睡眠障害かと思っていたのですが、睡眠障害を扱う精神科で調べてもらった結果【レム睡眠行動障害】という病気であることがわかりました。
母はその日から処方された薬を飲みはじめ、数日で寝言を言わずに静かに眠ることが出来るようになりました。

 icon-square レム睡眠行動障害は専門医で治しましょう

人は眠るとき、【ノンレム睡眠】という深い眠りと、【レム睡眠】という浅い眠りが、およそ1時間半をワンセットとして繰り返されながら眠っています。

ノンレム睡眠とは

ノンレム睡眠中

人が眠りについた時まず訪れるのが、ノンレム睡眠といわれる深い眠り。

このときの脳はしっかり休んでいて、呼吸などの生きるための最低の仕事以外、体に脳からの指令が届かず、体は弛緩した状態です。
つまりノンレム睡眠とは、体はアイドリング状態ですが、脳を休めるための睡眠なのです。

ノンレム睡眠中は成長ホルモンが大量に分泌されたり、また免疫力を回復させたりするための、とても重要な深い眠りなのです。 

レム睡眠とは

そのノンレム睡眠からおよそ90分後に訪れるのが、レム睡眠といわれる浅い眠りです。
レム睡眠はノンレム睡眠とは反対に、脳は活発に動いているのですが、体がしっかり休んでいる状態の睡眠です。

ZZZZZ……爆睡です

またレム睡眠は夢を見ている睡眠で、ストーリーがちゃんとあって、内容もしっかり覚えているような夢を見ます。

しかし、体がしっかり休んでいる状態なので、脳からの指令は脳幹がコントロールして遮断しています。

また、レム睡眠時脳の酸素消費量は、起きているときよりも高くなり、記憶の整理や再構築など、脳の機能を整備点検しているのです。
このことからレム睡眠は【活動睡眠】とも呼ばれています。

レム睡眠行動障害では?と思ったら

私の母のように、睡眠中に大声を出して話をしたり、ベットから落ちるほど激しい動きを伴う寝言は、レム睡眠行動障害が疑われます。
まずは、睡眠外来や精神科・神経内科などの専門機関に受診をすることをおすすめします。

大切な人とぐっすり眠る

レム睡眠行動障害は、通常のレム睡眠時に脳幹が遮断している、筋肉などへの動きの指令が、何らかの原因で遮断されずにそのまま伝わって、眠っているにもかかわらず、叫んだり暴れたりする病気です。

その原因はさまざまですが、脳の疾患や飲酒、ストレスや睡眠不足、また抗うつ剤の服用などがあります。
近年レム睡眠行動障害は、パーキンソン病や高年期に多いレビー小体型認知症との関連も、指摘されています。

レム睡眠行動障害は投薬治療がほとんどです。
側で一緒に眠っている大切な人を心配させたいためにも、「もしかしたら?」と感じたら、専門医に相談してみましょう。
私の母のように1週間ぐらいで、ゆっくり静かに眠れるようになるかと思いますから。

お近くに専門医がない場合は、(社)日本睡眠学会の睡眠医療認定医リストを参考にされるといいと思います。

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