老後年金を考える!熟年離婚や死別で妻の年金はどう変わるのか? Vol.1

熟年離婚
暮らしの雑学

定年退職後、1日中家でゴロゴロしている夫に見切りをつけ、分かれて一人で悠々自適に生きていきたいと、熟年離婚を考えている女性が増えています。
今や、長年連れ添った夫婦が離婚をする「熟年離婚」が増えているとか……

 icon-square 熟年離婚で夫の年金の2分の1がもらえるって本当なのか?

夫と熟年離婚を考えていても、離婚後経済的に一人で生きていけないかもと、思いとどまっている人も少なくないようです。
しかし、離婚時に夫婦の年金を分割できる制度があることを、知っていたらどうでしょうか?

夫婦の年金を分割できる【年金分割制度】について

2001年4月1日から、夫婦が離婚した際、婚姻期間中に納めた保険料に対する、お互い(夫婦の)厚生年金の報酬比例部分の合算を分割する「年金分割制度」がスタートしました。

年金分割制度の分割割合は、話し合いか裁判手続きによって決められる(合意分割制度)訳ですが、実態は2分の1ずつになることがほとんどだそうです。
さらに、2008年4月1日からは、サラリーマンや公務員に扶養されている、20歳から60歳まで、しかも年収が130万円未満の妻(配偶者)が請求をすれば、自動的に夫の厚生年金を2分の1ずつに分割することができるようになった、「3号分割制度」も始まりました。

これらの制度は、施行された年以前の離婚では活用できませんし、又、請求期限も離婚した翌日から2年以内となっているので、注意が必要なのです。

分割されるのは「婚姻期間中に納めた分だけ」ということに注意!

一般的には、夫婦ともに会社員でも、夫の厚生年金より妻の厚生年金の金額が少ないことが多く、又、第3号被保険者の多くは、専業主婦かパートタイマーだったりしています。
そのため今までは離婚をした妻は、自分のかけていた少ない厚生年金や、基礎年金のみの受給しかなかったのです。

熟年離婚_02しかし、年金分割制度によって、婚姻期間中に納めた保険料は夫婦共有財産ということにみなされたので、夫の年金も分割受給できるようになったのです。
ここで注意しなくてはいけないことは「結婚をしていた期間の間だけ」、つまり婚姻期間中のみの年金というところです。

つまり、結婚前に納めていた年金は分割対象にならないのです。
又、年金の受給開始年齢は65歳からなので、それより前に離婚をしていたとしても、当然65歳までは受給ができないということになるのです。
仮に夫が先に65歳になって受給が開始されても、妻が65歳未満であれば、妻は年金を65歳までもらえないことになります。

 icon-square 夫が自営業の場合は要注意です!

年金分割制度によって、熟年離婚をした妻の年金は、どのように確保ができるのでしょうか?

熟年離婚後の妻の年金が増額される条件

夫が会社員で妻が専業主婦の場合は、夫が受給する厚生年金の2分の1を、妻が受給することができます。
又、夫が会社員で妻もOLなどをしていた(厚生年金加入歴がある)場合は、婚姻期間中の夫と妻の厚生年金をたして2分の1にした金額を、妻は受給できます。

熟年離婚後の妻の年金が、逆に減額される場合に要注意!

婚姻期間中の年金分割には、思わぬ落とし穴も存在します。
その一つが、夫が自営業で国民年金しか加入していない場合です。

熟年離婚_03今回の年金分割制度は、お互いの厚生年金の合算の分割となるため、夫が自営業でかつ妻が専業主婦だった場合は、分割の対象になる年金がないため、離婚により妻の年金が増えることはありません。

それどころか、夫が自営業で妻が厚生年金の受給資格を持っている場合は、妻の厚生年金の金額が分割の対象になってしまうので、離婚により妻の年金は半分が夫に分割されるため、増えるどころか減ってしまうことになるのです。

離婚をしたら夫の年金が半分もらえる!と早合点をしてしまって、妻の方から離婚と年金分割の話などを持ち出してしまうと、自分の年金が減らされてしまうという、大変なことが起きてしまうので、熟年離婚も慎重に考えなければいけませんね。




 icon-comment Kazuちゃんのつぶやき……

熟年離婚_04人の噂を軽く信じて、熟年離婚をして夫の年金を当てにしている女性も多いと思います。
しかし、本当によ~く考えないと大変なことになってしまいますよ!

愛し合って結婚をした夫婦なのだから、一緒に仲良く年をとって、二人で楽しく旅行などして、老後のスローライフを楽しみたいですね。

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