メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)にご用心! 夏前に痩せたいダイエッターの教科書 Vol.2

内臓脂肪症候群_02
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前回の「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)にご用心! 夏前に痩せたいダイエッターの教科書 Vol.1」では、自分の体がメタボリックシンドロームかどうかを、セルフチェックする方法を書きました。
そこで今回は、メタボリックシンドロームがどうして怖いのかを勉強しましょう。

 icon-square メタボリックシンドロームは内臓脂肪の蓄積が原因です

内臓脂肪の蓄積による腹部肥満は、高血圧や糖尿病、高脂血症などの動脈硬化の危険因子を招きます。

肥満を含めたこれらの危険因子は、それらの一つ一つが軽症だったとしても、積み重なる数が多いほど、動脈硬化は飛躍的に進行して、心筋梗塞などを起こす危険性がとても高くなるのです。

知らない間に忍び寄る動脈硬化が怖い!

血管コレステロール動脈硬化とは、血液中のコレステロールなどが血管壁の内部にたまり、アテロームというやわらかい塊が形成されるため、血管の内膣(内側)が狭くなって、血管が硬くなった状態のことです。

この動脈硬化によって、冠動脈疾患の発症の危険度が増していくのです。

危険因子が3つ以上あると、生命に関わる心臓病発症の危険度は31倍です

冠動脈疾患発症の危険度冠動脈とは、心臓の周囲を取り巻いている血管のことで、酸素や栄養分を運んでいます。

心臓病で多いのが心筋梗塞で、心筋梗塞とは、冠動脈内にできたアテロームなどで、血管がふさがれて血流が止まってしまった状態のことです。

同じ症状が脳血管内で起こるのが脳梗塞です。

 icon-square 内臓脂肪の増えすぎはどうして悪いのでしょうか?

体の中に内臓脂肪が増えすぎてしまうと、生活習慣病を進展させてしまいます。
また、生理活性物質の分泌異常を引き起こします。

その1.生活習慣病を進展させる

食べ過ぎや運動不足などによって肥満になり、内臓脂肪が増えすぎてしまうと、血液中に中性脂肪が増えます。
また、血糖を有効に活用させるためのインスリンの働きも弱くなります。

さらに、増えてしまった脂肪細胞が分泌する、生理活性物質の作用などが加わって、生活習慣病を進展・悪化させてしまうのです。

そして、動脈硬化の危険因子でもある肥満は、さらなる危険因子を作っていきます。

内臓脂肪が蓄積すると…… こんな病気になる
脂肪は遊離脂肪酸に分解されて肝臓に入る
中性脂肪が増えて、善玉コレステロールであるHDLコレステロールは減少する
血清脂質異常
高中性脂肪血症
低HDLコレステロール血症
血糖をエネルギーに活用させるインスリンの働きが低下
血液中の血糖が増える
高血糖
糖尿病予備群
糖尿病
インスリンが肝臓でのナトリウム吸収を促進する
ナトリウム濃度を下げるため血液量が増え、血圧も上昇する
高血圧
高血圧予備軍
血圧高値

その2.生理活性物質の分泌異常をおこす

悪玉菌脂肪細胞が分泌している生理活性物質は、善玉と悪玉があります。
内臓脂肪が蓄積すると、善玉物質が減少して、反対に悪玉物質が増加するなどの、分泌異常を起こします。
そうなると、さらなる生活習慣病を作っていくことになり、事態はますます深刻化してしまうのです。

生理活性物質の主な種類とその作用
善玉物質
脂肪蓄積で分泌低下
悪玉物質
脂肪蓄積で分泌増加
アディポネクチン
動脈硬化を抑制する
インスリンの働きを高め、糖の代謝を改善する
TNF-α(ティーエヌエフアルファ)
インスリンの働きを低下させる
アンジオテンシノーゲン
血管を収縮させ、血圧を上げる
PAI-1(パイワン)
血栓(血の塊)を作りやすくする

 icon-square 40歳以上の男性に多い内臓脂肪症候群

肥満には2種類あります。
一つは【皮下脂肪型肥満】で、下半身に脂肪がつく肥満です。
主に女性に多く、健康への影響は比較的少ないといわれています。

もう一つは【内臓脂肪型肥満】で、内臓に脂肪が溜まる肥満です。
この内臓脂肪型肥満は、男性に多く、女性でも閉経後に多く、健康への影響がとても大きい肥満です。

内臓脂肪型肥満は、腸を含む腸間膜などに蓄積して、皮下脂肪に比べて、悪玉の生理活性物質を分泌するため、健康に大きな影響を与えてしまいます。

メタボリックシンドロームとその予備軍は、40歳から74歳までの男性で51.7%(約2人に1人)、女性は19.6%(約5人に1人)いるといわれています。
その中でも、男性の25.7%、女性の10%が、メタボリックシンドロームを強く疑われる状態になっているそうです。

メタボリックシンドロームが原因で、危険因子を生み出さないためにも、見た目が痩せているからと安心をしないようにしなければいけません。

そこで、毎日の健康的な食生活や、定期的な運動習慣などで、内臓脂肪を減らすように常日頃から心がけておくことが重要ですね。


 icon-comment Kazuちゃんのつぶやき……

私の脂肪は、完全に皮下脂肪だわ~!
健康への被害は比較的少ないといっても、見た目の被害は甚大だわ!
早く痩せなくっちゃ!

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