白質病変による血管性認知症の3つのサインと予防方法

認知症
覚えておきたい健康情報

2015年3月10日放送の【たけしのみんなの家庭の医学】では、脳梗塞や脳内出血などで脳の血管に血栓がつまり、その一部が壊死して認知機能が急激に低下する認知症の原因【白質病変】が取り上げられていました。
物忘れが気になる私たちも、人一倍興味津々です。

 icon-square 10年後には65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になる

年々増え続ける認知症患者ですが、このまま増え続けると、10年後には65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になるといわれているそうです。

例えば、毎年増え続けている交通事故の中で、近年増えている「逆走」での事故。
この逆走事故を起こしたドライバーの、12.1%が認知症の疑いがあるそうなんです。

認知症の種類とその原因

血管性認知症認知症には種類があって、アルツハイマー型認知症50%、血管性認知症30%、レビ-小体型認知症10%、その他10%の割合で発症しているそうです。
また以前ご紹介した私の母のレム睡眠行動障害は、まさにレビ-小体型認知症との関わりもあるそうです。

アルツハイマー型認知症は、脳が萎縮して起きる認知症です。
また近年増加し続けている血管性認知症は、脳梗塞や脳内出血などで脳の血管に血栓がつまり、その一部が壊死して認知機能が急激に低下することや、血管の老化に伴って起こる認知障害です。

認知症は加齢や喫煙などの、生活習慣の乱れが主な原因です。
超高齢化社会を迎えた今、認知症の中でも血管性認知症が、増え続けているというのです。

しかし近年の研究で、認知症を起こす手前の血管の状態が、徐々に解明してきたそうです。
しかも、その前触れとなるサインが分かってきたのです。

血管性認知症や脳梗塞を起こしやすい一つの状態として、脳の「白質病変」というのが分かってきました。
この白質病変を放っておくと、脳梗塞が増えたり、認知症になりやすかったりするのだそうです。

認知症の初期症状「白質病変」とは?

白質病変この白質病変は脳のMRIを撮ることでわかり、画像で確認できる脳の一部分が、ポツポツと白くなった状態(場所)が、白質病変です。
この脳の一部が白くなった状態【白質病変】こそが、認知症になる一歩手前の状態なのだそうです。

 icon-square 白質病変は早期発見できるのか?

白質病変がある人には、物忘れなどの「ある特徴的な認知機能障害が出やすい」ということが、分かってきたそうです。
白質病変による物忘れは、普通の物忘れとは違う物忘れが、存在するらしいのです。
その代用的な物忘れの症状とは、どんなものなのでしょうか?

脳白質病変とは、脳の細い血管のレベルで起こるといわれています。
脳の血管が硬くなり、血流が滞り、自由に収縮やあるいは開いたりしてくれなくなります。

血流が滞ると酸素が不足して、周りの血管が弱まり、血管の中の水分が外ににじみ出てしまいます。
MRI画像に見られる白いポツポツの部分が、その異変の場所です。

白質病変になると、どうして物忘れなどの症状が出てくるのか?

白質病変ができやすいのは、脳の深い部分です。
その深い部分には、神経細胞がたくさんがあり、その神経細胞の信号を伝える、神経繊維が張り巡らされています。
血流が滞り細胞が弱ってくると、この神経繊維の働きが低下して情報が伝わりづらくなり、物忘れなどの症状が現れてくると考えられています。

この白質病変に気づかずに放置していると、その範囲がだんだん拡大してきて、認知症が発症してしまいます。
そのため、認知症にならないためにも、白質病変は初期段階で発見することが大切なのです。

まだら物忘れ初期の白質病変による特徴的な物忘れとはどんな物忘れなのでしょうか?
それはまだらに認知機能の低下が起こるということらしいのです。

今までできていたことが、部分的にできなくなったりするなどの、ある認知機能だけが低下することを【まだら物忘れ症状】といい、この症状があると、白質病変の物忘れの可能性があるということなのだそうです。

 icon-square 白質病変には3つのサインがあります

  1. まだら物忘れがある(ある認知機能だけが低下する)
  2. つまずき(ちょっとした段差でも躓く)
    通常脳は段差を見ると、目から伝わった高さなどの情報を、瞬時に①判断して、②考え、③行動するという伝達が起こるのですが、白質病変でその信号の連絡が悪くなり、段差につまずくようになってしまうのです。
  3. 誤嚥(食事の時に咳き込む)
    白質病変によって、食べ物を飲み込むときに気管に物が入らないようにする信号が伝わりにくくなり、飲み込むときに気管に入って肺炎にもなりやすくなる。
    高齢者に多い「誤嚥」は、白質病変の影響が大きいと考えられている。

白質病変や脳梗塞を防ぎ、認知症を予防する方法とは?

高血圧予防の散歩白質病変は、50歳ぐらいから少しずつ出てきて、60歳以上でどんどん増えていくもので、日本人の70%の人にできる病変だそうです。
特に高血圧の人が要注意!
実は、白質病変の進行を阻止し、認知症を予防するためには、血圧を下げることがとても重要なのだそうです。
血圧を下げて白質病変の進行を阻止し、認知症を予防するために有効なのがこの二つだそうです。

  1. 1日30分の散歩-血圧を下げるには、1日合計30分の散歩が効果的
  2. 地中海料理を食べる

2012年にアメリカのマイアミ大学が、1,000人以上のニューヨークに暮らす人の、食生活の追跡調査結果を発表しました。
地中海料理地中海料理をよく食べるグループとほとんど食べないグループの調査でした。
結果は、地中海料理をよく食べるグループには、白質病変が少ないことが分かったのです。
地中海料理といえば、シーフードパスタ、パエリア、ブイヤベースなどですね。

その地中海料理の大きな特徴は3つあります。

  1. オリーブオイルを使用している料理
  2. 魚介類を多く使った料理
  3. クルミなどのナッツ類が多く使われている料理

オリーブオイルやナッツ類には、「オレイン酸」が多く含まれれています。
また魚介類には、「DHA」や「EPA」が豊富に含まれているのです。
これらの栄養素が、高血圧や動脈硬化などの改善効果が認められている栄養素です。
この栄養素を多く食べている人たちが、白質病変や脳梗塞を防ぎ、認知症を予防できているのです。

毎日の食事の野菜や魚料理に、オリーブオイルやナッツ類などをプラスして、地中海風料理にアレンジして、食べるように心がけるようにしていきましょう。

 icon-comment Kazuちゃんのつぶやき……

イタリア料理イタリア料理は大好きです。
せっせと食べて、高血圧ともお別れし、認知症にならないようにしなくては!

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