腸内フローラとは?体の中に秘められた美と健康を保つ秘密 Vol.3

腸内フローラは病気予防の要
テレビで話題の健康情報

NHKスペシャルで放送された【腸内フローラ】が話題になっています。
腸内フローラ(フローラ=ギリシャ語でお花畑という意味)は、医学にも革命を起こすほどの、素晴らしい力を持つ腸内細菌達の住みかです。
腸内フローラの素晴らしい力とは、いったいどんな力なのでしょうか……

 icon-square 腸内フローラで糖尿病を治す

糖尿病とは、血液中の血糖値の調節に欠かせない、すい臓が作り出す「インスリン」という物質が、出にくくなる病気のことです。
糖尿病 短鎖脂肪酸糖尿病は生活習慣病としても有名で、食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足といった、肥満体質の方に多いといわれています。
なんと、世界の糖尿病人口は3億8,670万人で、日本人の成人糖尿病人口は721万人で、全世界でワースト10位になっているそうです。

糖尿病改善には短鎖脂肪酸が必須

その糖尿病の原因として、腸内細菌【バクテロイデス】が作る【短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)】が、関係していることがわかりました。
短鎖脂肪酸の量が減ると、インスリンの分泌量も減り、短鎖脂肪酸の量が増えれば、食後のインスリンの分泌量も上がるということです。

糖尿病も腸内フローラを、全く新しく変えることで、改善させることができるのです。
短鎖脂肪酸は野菜や豆類などの、食物繊維を摂取するとで増やすことができる物質です。
また、ポリフェノールや食物繊維などを、積極的に食事に取り入れるようにすると、短鎖脂肪酸を増やすことができます。

短鎖脂肪酸については、肥満を防ぐ働きがあるという記事でも、ご紹介していますので参考にしてください。

 icon-square ガンを引き起こす腸内細菌

腸内細菌は【ガン】とも深い関わりがあることがわかりました。
ガンを引き起こす新種の「アリアケ菌」を、有明病院の研究チームが見つけました。

ガン 短鎖脂肪酸このアリアケ菌が出す物質は【DCA】という物質で、このDCAがガンの原因になっていることがわかりました。
DCAは人の細胞に作用して、細胞老化を引き起こします。
そして老化した細胞は、発がん物質をまき散らして、周囲にガンを作るのです。

アリアケ菌は悪玉菌

280万人がなっているというガン。
そのガンを引き起こす悪玉菌【アリアケ菌】は、実は肥満になると大幅に増えるのです。

ということは、【肥満】が【ガン】に深く関与しているということがわかります。
そこで、肥満を抑え、腸内細菌をコントロールすることでガンの予防になるのです。 

アリアケ菌は、胃ガン・肺ガン・大腸ガン・子宮ガン・乳ガンといった5大ガンを始め、肝ガン・前立腺ガンといったガンにも、大きく関係していることがわかってきました。

ガンを予防する腸内細菌

近年、日本人の腸内から発見された、前立腺ガンを予防する働きがある【ナッツ菌】は、ガンを予防する善玉の腸内細菌です。

ガンはなる前の予防がとても大事です。
そこで、生活環境と腸内細菌を改善することによって、ガンになることを防ぐことができるのです。

 icon-square 腸内細菌は人の性格にまで関係している

人間の感情は、腸内細菌によって操られている可能性があることもわかってきました。
マウスの実験で、腸内細菌を入れ替えると、性格や感情が入れ替わるという結果が出ました。

性格と腸内フローラまた、コミュニケーション能力も、腸内フローラが深く関係していました。

コミュニケーションが不足しているマウスの血液には、腸内細菌が作る「4EPS」という物質が増加していました。
4EPSが脳に悪影響を与えているのです。

そこで、4EPSを取り除く薬を飲ませると、マウスのコミュニケーション能力が改善されたのです。

脳と腸内細菌の関係が注目されている

脳は1000億個もの神経細胞が作る、巨大なネットワークが集中する場所です。
脳の次に多くの神経細胞が集まっている腸には、約1億個の神経細胞があり、腸管神経系と呼ばれています。
脳神経腸管神経系では、腸内細菌の刺激によって電気信号が生まれ、その信号が脳に届くことにより、感情などに影響を与えるのです。

その腸内細菌で腸内フローラを改善することによって、近い将来、うつ病の治療ができるようになるそうです。

 icon-comment おまけのつぶやき……

腸の中に住める腸内細菌は、長い進化の中で、人間にとって良いものが選ばれてきました。
流れがあって住みにくい腸内で、流れに影響を受けない場所「免疫層」に住むことができるのは、【IgA抗体】に選ばれた菌だけです。

IgA抗体は攻撃するためではなく、腸内細菌を助けるために働いており、人間に必要な菌だけを選んで腸に住みつかせているそうです。
人は腸内細菌と一緒になって、初めて一つの生命体になるということが、ここ5年ぐらい前からやっとわかってきたのだそうです。

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